改めましてkitajinです。ここではボクが昔観た映画の中でもおすすめしたい作品を紹介したいと思います。どの映画も十分楽しめる名作ぞろいです。昔の名作を観たいと思った人は参考にしてみてください。

おすすめの映画八十年代
キャノンボール
『キャノンボール』は、1981年に公開されたカーアクション映画です。
監督 ハル・ニーダム
出演 ジャッキー・チェン、ロジャー・ムーア、ファラ・フォーセット、バート・レイノルズ、ディーン・マーティン、サミー・デイビス・ジュニア、ピーター・フォンダ、エイドリエン・バーボー、タラ・バックマン、ドム・デルイズ、ジャック・エラム、マイケル・ホイなど。
内容 北アメリカ大陸5000キロを横断する非公認のレースを、世界中から集まった曲者と名車が走り抜ける。
あるチームは救急車に扮して、あるモノは最新科学を武器に、あるモノは牧師に扮してと、それぞれの工夫を凝らして挑んでいく。
交通ルール無視、警察の検問を振り切って、策略アリ、邪魔アリ、運不運を乗り越えて優勝を目指す。
感想 オールスターキャストと世界の名車。ただでさえ見ごたえがあるのに、さらに大陸横断5000キロを競うあうという、お祭りのような映画です。
それぞれに見せ場があり、知略やユーモア、邪魔、お色気などを使って困難を切り抜けていくところが観ていて飽きません。
特に若かりし頃のジャッキーチェンが日本人科学者チームに扮して、名車スバルの乗って活躍するところは子供心に胸躍らせたモノです。
レイダース失われたアーク
『レイダース失われたアーク』は1981年にアメリカで製作された冒険活劇です。
監督 スティーブン・スピルバーグ
出演 ハリソン・フォード、カレン・アレン、ポール・フリーマン、ロナルド・レイシー、ジョン・リス=デイヴィスほか
内容 舞台は1936年、大学で教鞭をとる考古学インディアナ・ジョーンズ教授は世界中を飛び回り、秘境や遺跡から秘宝を探しすトレジャーハンターとしても知られていた。
ナチスドイツがエジプトでアーク(聖櫃)を発掘しているという事をアメリカ軍部から知らされたインディーは、何としてもナチスより先にアーク見つけるべく、その手掛かりを持つ、恩師を訪ねにネパールに飛ぶ。
しかし、恩師は死亡していて、そこにもナチスの魔の手が迫り、命からがら手がかりを手にしたインディーは、アークを探すべく、エジプトに飛ぶのであった。
エジプトでもアークを巡り、ナチス軍を相手に二転三転の攻防を繰り広げるのであった。
感想 「インディ・ジョーンズ」シリーズの第1作で、ジョージ・ルーカスとスティーブン・スピルバーグが初めてタッグを組んだことでも知られる本映画。
これ以後も、続編や、インディージョーンズの若き日を描いた「ヤング・インディージョーンズ」がテレビシリーズで放映されるほどの人気シリーズとなっています。
その記念すべき第一作の『レイダース失われたアーク』は、冒頭から大迫力で展開されます。
トレードマークの帽子と鞭も一作目から使用されています。
ブレードランナー
『ブレードランナー』は1982年にアメリカ・香港合作で作られたSF映画です。
監督 リドリー・スコット
出演 ハリソン・フォード、ルドガー・ハウアー、ショーン・ヤング、エドワード・ジェームズ・オルモスほか
内容 21世紀初頭、人類は環境破壊により、大半は宇宙空間の植民地(オフワールド)に移住していた。
そんな中で、レプリカントと呼ばれれる人造人間が移民先で過酷な労働や戦闘に従事していた。彼らは製造されて数年が経つと感情が芽生えるようになり、人間たちに反旗を翻し危害を加えるようになった。
新型レプリカントは安全装置として、寿命が四年と設定されていたが、感情が芽生えた彼らを抑える効果はなかった。脱走して地球にやって来た四体の新型レプリカントもまた、人間社会に紛れ込むのだった。
彼らを抹殺するため、ブレードランナーと呼ばれるレプリカント専任捜査官が、四人の脱走者を始末するべく動き出す。
彼は、四人のレプリカントを追いながら、レプリカントを作ったタイレル社にいた女性の秘書、彼女に心惹かれていく。
彼女もまたレプリカントと知り、四人のレプリカントの始末を終えると、彼は彼女と余命を過ごすために旅立つのであった。
感想 ブレードランナーは公開当初はあまり注目されていない作品であったが、後にビデオ化されてから、その評価が徐々に上がっていき、今ではSF映画の金字塔と呼ばれるまでになりました。
原作はSF小説の大家フィリップ・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』で、フィリップ・K・ディックはブレードランナーを始め、「トータルリコール」や「マイノリティリポート」など数々の映画化された作品を生み出した作家でもあります。
本編はその近未来の地球の荒廃した世界観、そして、暗澹とした社会情勢などを上手く表現しており、レプリカントに投影された人間の悲しい性のようなものを描き出しています。
アンドロイドやクローンといった技術ばかりが進むにつれて、彼らの人権に対する扱いなどを考えさせられる作品となっています。
ポリスアカデミー
『ポリスアカデミー』は1984年にアメリカで作られたスラプスティック・コメディ映画です。
監督 ヒュー・ウィルソン
出演 スティーヴ・グッテンバーグ、G・W・ベイリー、ジョージ・ゲインズ、キム・キャトラルほか
内容 アメリカのとある都市で、犯罪が多発していることを憂いた女性市長が、警察官を増やすために画期的な方針をうち出した。
それは適性も何も考えないどんな志望者でも警察官になれるというモノで、警察学校には老若男女、様々な生徒たちが押し寄せてくることになる。
警察学校のラサール校長は大らかな人格者で、それを受け止めていくが、ハリス警部は何とか有象無象を追い出そうと画策する。
しかし、なかなか生徒たちは諦めずに、友情を深め、様々な訓練をこなしていく。
感想 個性豊かな面々が織りなすドタバタコメディー映画です。
大らかで、どっしりと構えて過ぎている校長のラサールをはじめ、生徒をいびって、何とか追い出そうとする意地悪なハリス警部、美人教官のキャラハンなどの学校側のキャスト。
生徒側は、血の気の多いトラブルメーカーや、元花屋、ミリタリーオタク、医学博士、内気な女性と個性豊かな生徒たちが訓練を受けていく様をユーモラスに描ています。
グーニーズ
『グーニーズ』は1985年にアメリカで製作されたアドベンチャー映画です。
監督 リチャード・ドナー
出演 ショーン・アスティン、ジョシュ・ブローリン、ジェフ・コーエン、コリー・フェルドマン、ケリー・グリーン、マーサ・プリンプトン、キー・ホイ・クァンほか
内容 海賊の伝説が残る街で生まれ育った主人公はある日、家の屋根裏で海賊の宝の地図を発見した。
少年は、仲間七人(グーニーズ)と共にその宝を探す冒険に出る。
地図を頼りに岬の突端にある廃墟となったレストランに行くがそこは今やギャングの隠れ家となっており、なかなか中に入れない。
隙を見て中に入り、地下に通じる秘密の入口を発見して洞窟へと足を踏み入れる。
数々のトラップなどを掻いくぐり、伝説の海賊の宝を発見した少年たち。しかし、宝の秘密を探っていたギャングもまた洞窟内に入り込み、宝を見つけた少年たちから奪い取るのであった。
感想 海賊の宝の伝説が残る街で、その宝を追い求めて、借金までして落ちぶれた父の遺志を継ぐべく宝探しに出かける少年とその仲間たち。
同じように宝を探しているギャングとの衝突、二転三転するストーリー展開で楽しませてくれます。
大冒険の果てに宝を得て、借金で家を立ち退かなくてはならなかった少年たちを救うのでした。
海賊の宝、洞窟、数々のトラップ、そして謎……と子供の頃の冒険心を掻き立てる作品です。
スタンドバイミー
『スタンドバイミー』は1986年にアメリカ製作された青春冒険映画です。
監督 ロブ・ライナー
出演 リバー・フェニックス、ウィル・ウィートン、コリー・フェルドマン、ジェリー・オコンネルほか
内容 物語の始まりは、主人公が、新聞に子供の頃友人であったクリスが酔っ払いの喧嘩の仲裁で刺されて死亡したという記事を読む。
彼はこの記事を読みながら、少年時代のことを思い出していくのであった。
そこには複雑な家庭環境のために将来を悲観していた少年と、三人の損得もない友情で結ばれた友達がいた。
そして、彼らと過ごした夏の思い出を回想していく。
アメリカの片田舎に暮らす十二歳の四人の少年たち。
ある日、その中の一人の兄が友人と話している会話を盗み聞ぎしてしまう。彼らは三日前から行方不明になっている少年が、列車に撥ねられて死亡しているのを見つけてしまったと話していた。
それを知った少年は、友人三人にそのことを話すと、その中の一人が、「その少年の死体を見つければ有名になれる」といった事により、死体探しの旅に出るのであった。
食べ物とわずかな金を持って、野宿をしながら、途中、様々な経験をしていく四人。
そんな中で、主人公のゴーディとクリスはお互いに自分の将来に悲観している悩みを打ち明け合って励まし合って友情を深める。
翌日、四人は死体を発見するのだが、そこに街の不良グループがやってくるのであった。
感想 スティーブン・キングの短編小説「死体」を映画化した作品です。
これを最初に観たのは、中学か高校生の頃で、確か最初はそれほど面白くないというように思った気がします。
それでも、年を追うごとに、見返すごとに面白さというか、好きな作品になっていきました。
少年時代の主人公と歳が離れていくほどに、自分の少年時代と重ね合わせるように、何故か心にグッと心にくる作品です。
主題歌の「Stand by Me」もまたいいんです。
マネキン
『マネキン』は1987年にアメリカで製作されたラブファンタジー映画です。
監督 マイケル・ゴットリーブ
出演 アンドリュー・マッカーシー、キム・キャトラルほか
内容 芸術家志望の主人公はある日、自分が作った最高のマネキンと再会を果たし、そのマネキンが飾ってあるデパートに運よく就職する。
マネキンの飾りつけ担当になった彼は夜中作業をしていると、そのマネキンが突然、人間の姿に変わり彼に話しかけてくるのであった。
実は彼女、古代エジプトで呪いを掛けられてマネキンの変えられてしまったのであった。
彼女の奔放さに翻弄されながらも、ショーウインドーを斬新に飾り付けることで、サビれかけたデパートを蘇られせていくのであった。
感想 爽やかな青年と美人のマネキンの風変わりな恋を描いたラブコメです。
彼にしか本当の姿が見せられないことで、マネキンを連れて歩いている変な青年に映っているところなどが見所です。
乗っ取られる寸前のデパートを彼のショーウインドーのディスプレイで復活させたり、デパート内にいる買収先のスパイの警備員とのやり取りなどもコミカルに描いています。
主題歌・スターシップ「愛は止まらない」もヒットしました。
レインマン
『レインマン』は1988年にアメリカで製作されたヒューマン映画です。
監督 バリー・レビンソン
出演 トム・クルーズ、ダスティンホフマンほか
内容 絶縁状態であった父の訃報が届いた主人公は、自分の事業も上手く行ってないことから、父の遺産を目当てに実家に戻る。
しかし遺産は、彼の知らないサヴァン症候群の兄にそのほとんどが相続されることを知って怒り狂うのであった。
彼はその兄の元を訪ねて、入所している施設から勝手に連れ出してロサンゼルスに戻ろうとするが途中、彼の特殊能力に気づき、行き先を変えて、カジノに向かうの。
カジノで彼の特殊能力(見たモノを一瞬で記憶してしまう)を使って、カードで大儲けする。
結局カジノからは追い出されるが、そこから彼の兄に対する意識は変わっていき、幼い日の思い出の中に兄がいたことを思い出すのだった。
感想 アカデミー賞主要4部門(作品・監督・脚本・主演男優賞)他、多数の映画賞に輝いた作品です。
名優ダスティンホフマンとトム・クルーズの対比がとてもよく、映画のラストでは、本当の兄弟のように見えてきてしまいます。
ストーリー展開も分かりやすくすんなり入ってきますし、肩がこらないけど、映画を観たという満足感を得られます。
こういう映画が名作と呼ばれるんだな、という映画です。
ミッドナイトラン
『ミッドナイトラン』は1988年にアメリカで製作されたアクションコメディ映画です。
監督 マーティン・ブレスト
出演 ロバート・デ・ニーロ、チャールズ・グローディほか
内容 懸賞金ハンターの主人公は、マフィアのお金を慈善事業に寄付をして、横領罪で逮捕された後、保釈金を払わずに逃げている会計士の男を探す依頼を受ける。
一方、マフィアの方でも、会計士の行方を追っていて、主人公を買収しようとするが、かつての因縁があるマフィアの申し出に返事を濁す。
そして、マフィアの秘密を知っている会計士をFBIも追っていて、主人公に近づいてくる。
主人公は、10万ドルの懸賞金で今の職業から足を洗って、飲食店を開きたいと律儀に会計士を追っていく。
そしてついに見つけた会計士を連れて戻る道すがら、二人は互いのことを知っていき奇妙な友情が芽生えるのであった。
感想 アメリカでは現在でも逃亡犯を追う賞金稼ぎという職業があるそうだが、彼らは銃の携帯許可証を持ち、危険を顧みずに犯罪者を追っていく仕事だといいます。
主人公はかつてシカゴ市警の刑事であったが、マフィアの買収を断ったために嵌められて刑事の職を追われて、賞金稼ぎに身を落とします。
その因縁のマフィアの会計士をしていた男が、横領で逮捕されて、保釈金を払わずに逃亡したためにそれを捕まえるという奇妙な因縁に巻き込まれます。
それにより、マフィアと再び関わることになり、主人公の身も危険にさらされます。
そして出会った会計士は、少し間の抜けた善良な男でした。彼との交流によって、刺々しい賞金稼ぎであった主人公の心も軟化していき、彼に肩入れするのでした。
よくある犯罪映画のように肩が凝りそうな物語を、ユーモアのある映画に変えたのは会計士の存在感と主演のロバートデニーロとのコンビでしょう。
とても観やすい映画です。
恋人たちの予感
『恋人たちの予感』は、1989年のアメリカで制作されたロマンティック・コメディ映画です。
監督 ロブ・ライナー、
出演 ビリー・クリスタル、メグ・ライアンなど
内容 大学を卒業して、就職先のニューヨークへ車で送っていってもらう途中、同乗した二人は、事あるごとに意見を衝突させる。
特に「男女の間に友情は成立する」で激しく言いあう二人であった。
五年後、空港で再会した二人は、そこでもまた意見を対立させて、男の方が、「パートナーがいる同士なら、友情はあり得る」と意見を変えた。
それからまた五年後、再会した二人は、お互いのパートナーとうまく行ってないことを話し合い、交流が生まれる。
友人関係であったはずの二人だが、ふとした時にお互いを意識していることに気づき、パートナーを作ることにするが、それでも何となくお互いの動向が気になって恋愛に集中できない。
そして、ついにあることをきっかけに一線を越えてしまい、動揺した二人はそのことを無かったことにしようとするのだった。
感想 大学卒業からの十年間の男女の友情と恋愛の話だが、お互いに素直になれないのは、第一印象がタイプではなかったからでしょう。
恋愛対象でなかった二人が十年という歳月をかけて、人間的に成熟してお互いを魅力的に見えるようになるが、それでも、最初の頃のイメージと、「男女の友情は成立する、しない」という変な呪縛に縛られて、素直になれない。
そんな微妙な心理の浮き沈みを、美しいニューヨークの映像とともに描いたちょっと大人なラブコメです。
まとめ
いかがでしたか、どれも素晴らしい映画ばかりです。八十年代はボクが小学校から中学、高校と上がる頃で、一番多感な時期と言えます。もちろん映画自体の面白さもありますが、人生において一番感受性の強い時期に影響を受けた映画だから、どれも輝いて見えるのでしょう。