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kitajin 引きこもり

おすすめ1970・80年代の漫画 10選

改めましてkitajinです。ここではボクが若いころ見ていた漫画を紹介してみたいと思います。昔の漫画なので、今の若い人の感性に合うかわかりませんが、興味本位で覗いてみるのもいいかもしれません。こういったものは他の人もやっているので、なるべく引っかからないようにします。

おすすめ漫画 10選

デビルマン

『デビルマン』は1972年から1973年まで『週刊少年マガジン』に掲載されていた永井豪先生原作のホラーアクション漫画です。

本編あらすじ――普通の高校生であった不動明は、ある日、親友の飛鳥了から、地球の先住人類「デーモン(悪魔)」が200万年の眠りから目覚めて復活し、地球を人類から奪い返そうとしていること知らされる。

それを阻止するためにはデーモンと合体し、その超能力を取り入れてデーモンと戦わなくては人類は生き残れないという話を持ちかけられる。

明はそれを受けて、デーモンの一人であるアモンに憑依され、悪魔の体と人間の心を併せ持つデビルマンとなることに成功するのであった。

明はデビルマンとしてデーモンとの戦いを続けていくが、デーモンの神であるサタンに敗れる。

そして、サタンが親友の了であることを知り、その了の誘導により、人類が分断され、悪魔がりと称して罪のない人々を殺戮していく様を見て、人間に失望していく。

それでも明は、サタンとの最終決戦に打って出るのだが……。

オススメポイント――永井豪原作の最高傑作デビルマン。

僕たちの世代ではアニメのデビルマンが放映されていましたが、原作はそれよりさらにリアルでショッキングで人間の本性を赤裸々に描いた作品でアニメを先に観て、原作をまるで見ていなかった者にとっては物凄くショッキングな展開になっています。

しかし、それは決して薄っぺらい怖さではなく、人間の豪の深さを知るようなとてもやるせない気持ちにさせる作品でした。

三国志

『三国志』は、1971年から1987年まで潮出版社『希望の友』『少年ワールド』『コミックトム』に連載されていた、横山光輝先生原作の歴史長編漫画です。

本編あらすじ――時は西暦180年、当時、中国は約200年にわたって続いた後漢(ごかん)王朝の末期であった。

国内では大規模な飢饉や堕落した政治家によって混乱の只中にあり、腐敗した政治に苦しめられてきた農民たちが、後漢打倒を目的とした黄巾の乱を起こした。

だが、彼らのやることは、他の民を殺害、略奪をするだけの山賊と変わらなかった。

この事態を鎮めようと朝廷は、曹操たち武将に反乱鎮圧を命じました。

民衆の中からも、劉備玄徳は関羽雲長、張飛翼徳と義兄弟の契りを交わし、義勇軍を結成して黄巾賊を討伐にでるのでした。

斯くして、黄巾賊を倒した手柄として劉備は県の長官となりましたが、役人たちの腐敗を目の当たりにして、国を立て直すために旅に出るのでした。

旅の過程で多くの出会いがあり、やがて一つの国を持つまで成長していくのであった。

オススメポイント――横山光輝原作の三国志は、もはや説明不要な中国の三国志物語で、キチンと漫画で三国志を描いた初めての作品ではないでしょうか。

蜀の劉備、魏の曹操、呉の孫堅の戦いを中心に、戦国乱世の男たちの活躍を描いた壮大な物語です。

三国を中心とした栄枯盛衰を描き、どの国が中国を統一できるか?

主人公、劉備玄徳に感情移入していくのですが、それぞれの思惑、年月とが絡み合い、数奇な運命となっていきます。

なんと孫六

『なんと孫六』は、1981年から2014年まで月刊少年マガジンに連載されていた、さだやす圭先生原作のによる野球喧嘩漫画作品です。

本編あらすじ――大阪で一二を争う不良高校、浪城高校に入学してきた甲斐孫六は、小さな体で人一倍負けず嫌い。喧嘩は誰よりも強く、野球ではピッチャーとして信じられないボールを投げるとんでもない少年であった。

入学早々、不良学生をまとめ上げ、甲子園に出場を果たすが、あと一歩のところで優勝を逃すのだった。

再び甲子園を目指すべく高校生活を送るのだが、孫六を取り巻く環境は彼を放っておかず、高校球児なのに、喧嘩に明け暮れる日々を過ごし、ついに大喧嘩が世間にバレて大騒ぎになる。

学校を退学となった途端に、今度はプロ野球のスカウトが来るようになる。孫六は大人の世界を巻き込んで大暴れするのであった。

オススメポイント――なんと孫六の魅力は、なんといっても彼の破天荒な性格と荒唐無稽なストーリー展開ではないでしょうか。

高校一年で甲子園に出て、それからしばらくして喧嘩で退学になるとプロ野球選手になり、それからまた喧嘩でプロ野球を追われると、今度は大リーガーとなるといったジェットコースターのような人生です。

それと時間経過の遅い漫画として、水曜日のダウンタウンで紹介されていました。

連載一年で漫画内で経過する時間が22日だそうです。計算すると、連載33年で進んだ年月は2年くらいになります。

33年も連載が続いたのは、孫六の小さい身体ながらも、とんでもない投球をするのと負けん気の強さではないでしょうか。

どんな相手だろうと絶対に折れず、どんな手を使ってでも自分の我を通し、最後には必ずそれを通してしまう強さに憧れました。

彼の策略で、高校中退でプロ野球選手になり、プロ野球をクビになると大リーガーになったのですから恐ろしいです。

闘えラーメンマン

『闘将!!拉麵男』(たたかえ!!ラーメンマン)は、1982年から1988年にかけて集英社『フレッシュジャンプ』で連載された、ゆでたまご先生原作による格闘漫画です。

※同作者の『キン肉マン』に登場するキャラクター・ラーメンマンを単独の主役としたスピンオフ作品。

本編内容――幼い時に、家族を馬賊に殺されたラーメンマンは敵を討つべく、最強の拳法、超人拳法を学ぶため老師を訪ね師事をする。

厳しい修行の末、超人拳法を体得し、家族を殺した馬賊を打倒し見事敵を討つが、自分の未熟さを感じて旅に出る。

超人拳法の継承者ラーメンマンの修行と戦いの日々を描いた作品となっています。

オススメポイント――『闘将!!拉麵男』は当時人気絶頂だった『キン肉マン』に出てくる人気キャラクターのラーメンマンを主人公にするという当時では珍しいスピンオフ作品となっています。

スピンオフと言っても、『キン肉マン』と『闘将!!拉麵男』の話にまったく繋がりはなく、別物と考えた方がいいです。

また一番最初に『キン肉マン』に登場したラーメンマンは残虐超人として描かれており、対戦相手をラーメンの麵にして食べてしまうという残虐っぷりを見せていました。

本作の『闘将!!拉麵男』は完全に人格者で、戦いは残虐な場面もありますが、基本正義の味方です。

また必殺技もカッコよく、百歩神拳や手刀から幻の虎を出す猛虎百歩拳などが有名です。

あとは個性的な敵キャラもたくさん出てきます。

作品後半になると、少年漫画にありがちな格闘大会などが開かれるようになります。

美味しんぼ

『美味しんぼ』は、1983年からビックコミックスピリッツに掲載されている、雁屋哲(原作)、花咲アキラ(作画)による料理漫画です。(※作者が111巻で作品終了を宣言している。)

本編内容――東西新聞が、同社創立100周年記念事業として「究極のメニュー」作りに取り組むことになった。

その担当者を社内で探したところテストに合格したのは、文化部のお荷物記者だった士郎と新人記者ゆう子であった。

究極メニュー担当者として、様々な問題と直面していく中で、その前に因縁の相手として立ちはだかるのは、美食倶楽部を主宰する山岡の父親、美食家で、陶芸家の海原雄山であった。

ことあることに対決をすることになる親子の確執と料理に対する姿勢を描いた料理漫画の金字塔である。

オススメポイント――作品が始まった当初は、料理の知識と料理を通じての人間関係を解決していく子気味の良いストーリー展開でした。

それから、東西新聞社の究極のメニューに対し、ライバル新聞社の帝都新聞社が至高のメニューというのを作り、その監修に海原雄山を据えたことから親子対決へと展開していきます。

食を通じて、様々な社会問題や環境問題なども取り上げたりして、批判も浴びることもありましたが、テレビアニメや実写化もされた人気作品です。

ウィングマン

『ウイングマン』は1883年から1985年まで週刊少年ジャンプ連載された、桂正和先生原作のヒーロー青春漫画です。

本編内容――変身ヒーローに憧れる主人公の広野健太は、ある日、空から降ってきた美少女を家に連れて帰る。

その少女、変わった水着のようなものを着ており、目覚めると助けを求めるのであった。

彼女は違う次元から逃げてきた女性で、彼女が持っている「ドリームノート」を狙う悪者がいると訴える。

その「ドリームノート」とは、書くと何でもその通りになり、それを奪うために追手が別次元からやって来て、健太とその少女に襲い掛かるのであった。

対抗策として健太は常日頃、描いてきた夢のヒーロー「ウイングマン」に変身できるようにノートに書くのであった。

オススメポイント――誰もが子供頃憧れた変身ヒーローになるという夢を叶えた主人公が、本当の闘いの中に巻き込まれていき、成長していくお話です。

女性を書かせたら定評がある桂正和先生のデビュー作であり、まさに主人公と同じようにヒーローに憧れていた世代に観ていたこともあり、思い入れが強い作品です。

ウイングマンの装備や必殺技が増えていくところなどがカッコよかったです。

鉄拳チンミ

『鉄拳チンミ』は1983年に月刊少年マガジンで連載が始まり、以降『新鉄拳チンミ』『鉄拳チンミLegends』とタイトルを変えながら、現在も連載が続いている前川たけし先生原作のアクション漫画です。

本編内容――主人公のチンミは、田舎の料理屋の子供で、小さい時に両親と死に別れ、姉と二人で暮らしていた。ある日、旅のおじいさんがチンミの店に来た時、ならず者が店にいて、それをチンミがあっという間に倒してしまったことに興味を持ち、話しかける。

その老人こそ、中国全土にその名をとどろかせている「大林寺拳法」の老師であり、チンミに大林寺に来て修業をしないかと誘ってくるのであった。

こうして、チンミは大林寺へと行って修行をする。厳しい修行を経て、成長したチンミは大僧正に旅に出て見識を深めて来いと修行の旅に出て、様々な出会いと戦いを経験して成長していく、という物語です。 

オススメポイント――2022年、現在も続いている作品です。

「鉄拳チンミ」の良さは何と言っても、爽やかな主人公、チンミの存在ではないでしょうか。

清廉潔白にして公明正大、肉体と精神の強さ、逆境にも決してめげずに切り抜けていくその姿は少年漫画の王道ともいえる主人公像だと言えます。

そして、何より戦闘の描写、スピーディーさと力強さのタッチの上手さなど、絵の上手な作品でもあります。だから、40年近く続いているのだと思います。

ビーバップハイスクール

『ビーバップハイスクール』は、1983年から2003年まで週刊ヤングマガジンで連載されていた、きうちやすひろ先生原作の不良漫画です。

本編内容――愛徳高校の不良、トオルとヒロシの日常を描いた、ヤンキー漫画の代表的作品です。

二人を中心に、同級生や後輩、女生徒との交流、他校の不良学生との喧嘩やトラブルなど、当時の不良学生の世界でありがちな日常をコミカルに描いています。

オススメポイント――次々と現れる他校の強敵たちと喧嘩を通して、交流を深めていく二人の姿に多くの中高生たちが夢中になったのでした。

決して、相手を倒して、自分たちの力を誇示しようとするわけではないというスタイルが当時の中高生に受けていました。

漫画がヒットしたことにより、映画も作られて、これまた大ヒットを飛ばしました。

ビーバップハイスクールがなぜ受けたのか?それは緊張と緩和ではないかと思います。

ヒロシとトオル、その周りの友人、後輩たちとのバカバカしい日常。

常に彼女がおらず、「女が欲しい」が口癖の恋愛事情などをコミカルに描く一方、街に出れば、不良たちが恐れる喧嘩の強さで名を轟かせて、他校の番長との戦いやトラブルに対していくという設定が良かったです。

銀牙ー流れ星銀ー

『 銀牙 -流れ星 銀- 』は、1983年から1987年まで週刊少年ジャンプに連載されていた、高橋よしひろ先生原作の犬が主人公の格闘漫画です。

本編内容――物語は奥羽山脈、凶暴な人喰い熊として恐れられている赤カブトに祖父と父と殺された熊犬の銀は、打倒、赤カブトに全国から仲間を募る旅にでるのであった。

日本全国を旅しながら、その土地を仕切る漢たちとの戦いをを通して、成長し、仲間を増やしていき、ついに宿敵、赤カブトとの対決に出て、勝利するのであった。

オススメポイント――主人公たちは犬であり、敵は熊だけど、人間のようにそれぞれに個性的に描かれています。

また、銀を総大将にして、全国から仲間を募り、その土地土地の猛者を倒していき、仲間に加え、組織を大きくしていく三国志のような面もあり、心躍る内容となっています。

戦いを通して、少年犬の銀の成長していく姿も少年漫画の王道を行っています。

シティーハンター

『シティーハンター 』は、1985年から1991年まで週刊少年ジャンプに掲載されていた北条司先生原作のハードボイルドコメディー漫画です。

本編内容――舞台は1980年代の東京・新宿。依頼によってはどんなことでも引き受ける裏稼業の男、シティーハンター。

銃の腕前は百発百中で、どんな危険な依頼も引き受ければ絶対に成功させるが、美女に弱く、金にだらしなく相棒の香にはいつも怒られてばかりの男であった。

JR新宿東口の伝言板にXYZの文字と連絡先を書けば、シティーハンターと連絡が付くという噂を聞きつけ、もう頼るところを失くした依頼者が最後の頼みの綱とばかりにやってくるのであった。

オススメポイント――シティーハンターの良さは、主人公、冴羽亮のカッコよさに尽きるのではないでしょうか。

普段は絶えずナンパに精を出し、いつも失敗している軽薄な部分と、裏の世界ではその名を知らない者がないくらい恐れられている存在なのです。

しかも銃の腕前は世界トップクラスで、どんな標的も撃つ抜くことができるのです。

そして忘れてならないのが、相棒の牧村香とのコンビではないでしょうか。彼女の存在により、裏稼業の話なのに殺伐とせず、女ったらしの主人公なのに、本当に軽薄に見えない絶妙なバランスとなっています。

最後に

思いついたまま並べてみたので、ジャンルも出版社も分けてないです。七十年代から八十年代はまさにボクが子供の頃で、上に挙げた作品が僕の基礎になっていることは間違いないです。特に僕らの少年時代は第一次少年ジャンプ黄金期で、名だたる漫画の連載がスタートした時代でした。そういう作品はあえて抜かしておきました。今後も、九十年代、二千年代のおすすめ漫画も紹介していきたいと思います。

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