タバコには、200種類以上の有害物質が含まれていると言われています。これら有害物質により様々な病気になると言われ、吸っている本人だけでなく、近くにいる人にも影響があると言うことから健康増進法が改正され、受動喫煙防止策が2020年4月1日よ施行されました。

タバコが嫌われる理由 8選
ニオイ
タバコを嫌う人がまず言うのが、ニオイが苦手ということでしょう。
喫煙者は意外に気づかないものですが、タバコのニオイとは、風向きにもよりますが、数十メートル先でも気づくモノです。
またタバコの煙を浴びた人にはもれなくニオイが付いてきますし、口臭なども気になります。
タバコの煙のニオイだけでなく、タバコを吸う人についたニオイで気分が悪くなるという話も聞いたことがあります。
厄介なことにタバコの煙は服などに移ります。しかも、結構長い時間、残っています。
自分で吸うなら仕方ないですが、他人からタバコのニオイを移されたとあっては気分が悪くなるのは当然です。
煙り
近くでタバコを吸われて、煙に辟易とした人は多いと思います。
現在は、受動喫煙防止策が施行されて、その機会が減ったかもしれませんが、たまに外で吸っている方がいるだけですぐに気づくモノです。
タバコの煙は、喫煙者も気になる人は多いです。
ボクもその一人で、近くでタバコを吸っていて、全く気にすることなくタバコの煙を当ててくる人もいました。
1999年に制作されたアメリカの映画に、『200本のタバコ』と言う作品があります。
その中で、出演者が言ったセリフ、
「煙草を吸ってきたのは、めんどくさい人間関係から逃れるため。 煙草の煙で、バリアをつくってたんだ」
200本のタバコ
みんな、バリアを作りたいのでしょうね。
中毒性
タバコの嫌われる要因の一つに中毒性が上げられると思います。
タバコをやめたくてもなかなかやめられないのは、この中毒にハマっているのです。
タバコの中毒性は、一説には覚せい剤などの中毒性より強いと言われています。
更に、麻薬などは肉体のダメージが短期間で現れるのに対し、タバコは、長期間かけて体を蝕んでいきます。
ですので、タバコが良くないと思ったときにはすでに手遅れと言うことになりかねないのです。
イメージ
タバコを吸う人のイメージが悪いのはなぜでしょうか?
確かに臭いや煙などもありますが、遠くで吸っている分にはそのひと個人の問題だから構わないでしょう。
ところが、タバコを吸っていると聞くとイメージが悪くなるのは、タバコを吸う人の中に、モラルが欠如している人が含まれているからではいでしょうか。
タバコのポイ捨てや、歩きたばこ、受動喫煙など、いままで我慢してきたことが、時代と共に良くないことになり、条例や法律に変わっていったのです。
確かに東京などでは、あまりにタバコを吸う場所が少なすぎるという問題があるでしょう。
しかし、だからと言って隠れて吸って、吸い殻を捨てていく人がいるということはモラルに反することです。
そういう明らかなルール違反をする人が多いことが、タバコを吸うことへのイメージの悪さに繋がっているのではないでしょうか。
汚れ
タバコが厄介なのは煙やニオイだけでなく、あらゆるところにつく汚れではないでしょうか。
煙を長く浴びていた場所にはもれなくタバコに含まれているタールの汚れが付着して、洗剤を使って掃除をしてもなかなか取れません。
賃貸の場合などはタバコの汚れのために高額請求されることもあると言われています。
その他にもタバコを吸っていた車は、買取値段が落ちると言われています。
タバコを吸っていたことで、金銭的にも損をする可能性が出てきます。
子供への影響
2018年に健康増進法の一部改正があり、2020年に施行となったのが、受動喫煙防止策です。
受動喫煙による健康影響が大きい子ども、患者等に特に配慮
受動喫煙対策|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
子どもなど20歳未満の者、患者等は受動喫煙による健康影響が大きいことを考慮し、こうした方々が主たる利用者となる施設や、
屋外について、受動喫煙対策を一層徹底する。
子供を持つ親としては、タバコを吸っている人が近くにいるだけで大変なストレスでしょう。
タバコの煙による子供への影響は、本人が吸っているだけでなく、受動喫煙でも影響があると言われているので、充分に注意するべきではないでしょうか。
病気
吸っている本人が病気になることもそうですが、タバコの副流煙による受動喫煙の影響で、健康被害が報告されています。
受動喫煙との関連が「確実」と判定された肺がん、虚血性心疾患、脳卒中、乳幼児突然死症候群(SIDS)の4疾患について、超過死亡数を推定した結果によると、わが国では年間約1万5千人が受動喫煙で死亡しており健康影響は深刻です。
受動喫煙 – 他人の喫煙の影響 | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)
病気になることによって、本人はもちろん、家族や仕事場などの周りの人にも迷惑が掛かります。
つまり、タバコを吸う人と関わることは、自分も健康被害を受ける可能性があり、またタバコを吸っている人を失うリスクがあるのです。
家計
タバコを吸っている本人はいいですが、タバコを吸っていない家族にとっては、タバコによる家計への打撃が気になるのではないでしょうか。
現在、タバコの価格は、ポピュラーな銘柄のメビウスの場合は、580円です。
一日ひと箱吸っていると一ヶ月で約17,400円になります。一年間で、211,700円です。
しかも、この価格が今後、下がることはないと考えた方がいいでしょう。
それどころか、海外では1000円のタバコが当たり前なので、恐らく近い将来、タバコひと箱の価格は1000円を超えるでしょう。
更にたばこの健康被害は、吸っていない人の何倍にも及ぶと言います。
つまり、不健康な身体を背負って、仕事をしなくてはならないと言うことです。
病気になれば入院費も掛かり、仕事も出来ないので、一体いくらの出費と家計の打撃となるでしょうか。
まとめ
僕自身、タバコを吸っていたので、吸っている人を悪く言うつもりもないです。しかし、吸わなくなって分かった事ですが、ボクにとってタバコを吸うことは何のメリットもなかったなと。よくタバコはリラックスできるといいますが、吸わなくてもリラックスは出来ます。というか、吸わない方がよりリラックスします。それが分かるのはやはりタバコをやめたからでしょう。禁煙を考えているあなたはそのことを実感したいと思いませんか?
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