こんにちはkitajinです。ここではボクが子供の頃にあったゲームにまつわる様々なエピソードを紹介してみたいと思います。家庭用ゲーム機が普及して間もなくの頃に起きたんだりしてください。

昔あった懐かしい思い出 10選
子供たちの遊びを大きく変えた
テレビゲームの登場は、それまでの子供たちの生活を一変させました。
家庭用ゲーム機が登場する前までは、ゲームと言えばアーケードゲームが主流でした。
一回、五十円~のお金を使い、上達するにはいったい、いくら使えばいいのかと言いたくなるほど、激ムズゲームの数々をプレイしていました。
少ないお小遣いをやり繰りしなくてはならない小学生にとって、ゲームセンターとは高級な遊びだったのです。
それが、家庭用ゲームの登場により、家に居ながら、いつでも、スイッチ一つで、何度でもプレーできるようになったのです。
そして、気に入らなければリセットして、最初からやり直せばいいという素晴らしい環境が生まれました。
おかげゲームは身近なものに代わり、気のすむまでプレーが出来るようになるのでした。
しかし、ほとんどの家庭が子供にゲームをさせる時間を決めていたのは言うまでもありません。
裏技が流行った
裏技とは、通常のプレイでは決して、見ることができないプレイや、ゲーム内容の変化のことを指します。
具体的にどういった裏技があったかと言えば、残機を無限に増やすことや、無敵状態になり敵にやられることが無くクリアできたり、通常ではない隠し面などが用意されているというものです。
そのほかにもゲームの内容とは関係なく、キャラクターが奇妙な動きをしたり、ゲーム内のアイテムが消えたり背景が変化するといったバグなども裏技と言われていました。
制作者が意図してあらかじめ作ったものと、偶然、発見されたモノの両者があるようです。
制作者が意図的にやっていたのは後に発表して、話題づくりとしてそのゲームや裏技の乗った雑誌の売り上げを上げるためでした。
ファミコンでの裏技は、ゲームを楽しむ上で一粒で二度おいしい要素となっていました。
インチキ情報が流行った
情報が少なかった時代には、様々な情報が錯綜していました。
ただでさえ小学生という情報弱者な上に、適当な嘘をつく子供が大抵どのクラスにも一人はいて、ありもしない情報をさも本当のように語るのでした。
情報を否定する情報もないので、言ったもんが勝ちのところもありました。
新しい情報をいち早く披露できた者は一躍人気者になれるのでした。
そして、その情報を信じて踊らされた者、または嘘に快感を覚えた者たちは悲惨な末路を辿るのでした。
借りパクが横行
ファミコンが出た当初はソフトも少なく、友達同士でも簡単に貸し借りがあまり出来なかったのですが、数年も経つとソフトも増え、当たり前のように貸し借りをするようになります。
そうなると、小学生のずさんな管理体制や倫理観の欠如などから『借りパク』という現象を生み出していきます。
因みに『借りパク』とは、借りたままパクって(盗んで)しまうという事を指します。
久しぶりに友人宅へ行くと、失くしたと思っていた自分のソフトが出てくるという事態となるのです。
「これ俺のソフトじゃん」
と言うボクに対し、
「どこにおまえのモノと書いてある?」
と友人が返します。
「名前は書いてないが、明らかにここに傷があるのは俺のだ」
というような論争が日本中のいたるところで起きていました。
『借りパク』を防止するために、親たちがソフトに名前を書くようにするといった対策を打つのでした。
結構な確率でクソゲ―を買わされる
ファミコン時代は情報もあまりなかったので、どのゲームが当たりかハズレかがわかりませんでした。
一方、メーカーの方は何が当たるか、何が子供たちにウケるのかがまだはっきりとわかっておらず、手当たり次第に自分たちが面白いと思うゲームを作っていきました。
消費者のニーズと供給者の思惑が大きな溝を作り、そこにクソゲーと言われるソフトが誕生したのでした。
故意に難易度を上げたクソゲーを、なけなしのお小遣いで買った子供たちは腹ただしさ、悔しさでただただ茫然とするしかありませんでした。
やりようがないので、箱から出さずにそのまま塩漬け状態のソフトが当時の小学生の家には最低一本ありました。
クソゲーではなくてもクリアが出来ない
ファミコン発売から数年が経つと、様々なジャンルのソフトが発売されてきます。
その中には、いわゆるクソゲーではなくても、小学生にはクリアが難しいソフトもたくさんありました。
これは多分、攻略本を売りたいがための作戦であると後に分かるのですが、当時はそんなことは知らずに徒労な時間を過ごしていました。
また個人の好み技量も左右するので、自分がどんなゲームが好きなのか、むいているのかが分からずに話題だからとか、面白そうだ、というだけでソフトを買っていました。
クリアできなくても楽しめたなら、それでもいいといえばいいのですが……。
復活の呪文を間違えて終了
ファミコン前期は、データセーブがまだあまり浸透していなくて、その代わりにパスワードが主流でした。
ただでさえ読み書きが苦手な子供に、長いパスワードを毎回、間違えず記録しておくことは苦行以外、何ものでもありませんでした。
当然のように書き写しを間違え、しかもどこを間違えたのか分からず、泣く泣く前回のパスワードを打ち込むのでした。
もう、腹ただしいやら悔しいやらで、ゲームを何度壊してやろうかと思ったか分かりません。
しかし、このパスワード、悪い面ばかりではなくゲームによっては裏技として、最高レベルからスタートできるといったパスワードが存在していることもありました。
まんまと上手く、大人たちに踊らされていたことでしょう。
セーブが消えて終了
時が経ち、パスワードからセーブへと主流が変化していきます。
ところが、当時のゲーム機の脆弱性からか、セーブが消える事態が起きるのでした。
滅茶苦茶頑張って進めていったのに、セーブが消えているという悲惨な経験を何度もしました。
またRPG の中には、一度死ぬとセーブした地点に戻るというゲームもあり、ダンジョンの奥深く、あと少しのところでセーブポイントにつくという時に強敵にやられ、セーブした地点からやり直しなんてこともありました。
まさに昔のRPGは、小学生殺しでした。
ファミコンの機嫌が悪くなる
ファミコンには様々な不具合が存在してました。
電池がなくなったのか、埃などによる接触不良なのでしょうが、そんな知識もない時代、ソフトを差し込んでも画面が出ないことが良くありました。
またファミコン本体はちょっとの衝撃でフリーズしていました。
畳の上に置いて遊んでいる時、少し大きな震動で、画面がフリーズすることもしょっちゅうありました。
またファミコンのケーブル問題というもあり、友人がプレイするゲームのケーブルを足で引っ掛けて蹴飛ばすこともありました。
そんな時はもう殴り合いの喧嘩は避けられません。
中古ソフト店が乱立する
ファミコンが世間に浸透してきた中期から後期にかけて、街のいたるところに中古ゲームソフト店が乱立していきました。
それにより一層、ファミコンが身近になり、お小遣いがなくても古いゲームを売り、新たにゲームを買うという循環が生まれました。
中古店は子供の憩いの場となり、いろんなゲームがタダで遊べたり、様々な情報交換の場と化していきました。
しかし、そこからいろんな大人の事情により、乱立していた中古店は軒並み閉店に追い込まれるのでした。
最後に
子供時代にテレビゲーム黎明期を過ごして、その恩恵と被害を受けてきたわけですが、そこにあるのは、コンピューターゲームとは名ばかりの泥臭い、人間臭い出来事ばかりではなかったでしょうか。特にこの時代の親御さんたちは家庭用ゲームの普及により、多大な迷惑を被っていたはずだと親世代になって痛感し、今更ながら親に感謝する次第であります。