こんにちはkitajinです。ここでは暴飲暴食に掛かるリスクについて考えてみたいと思います。暴飲暴食のリスクを知ることで、気を付けるようになり、行動を改善していくという試みです。食べることをいつまでも楽しむためにも暴飲暴食には気を付けていきましょう。

暴飲暴食の原因
気がつくとつい食べすぎてしまうことは誰にでもあるものです。
しかし、単なる食べすぎと暴飲暴食の違いはどこにあるのでしょうか?
その食べすぎがどこから来ているのかを知ることで、健康的な生活を取り戻すきっかけになるかもしれません。
つい必要以上の量を食べていないか?
人間、一日に必要な摂取カロリーは男性なら2200±200キロカロリーくらい、女性なら1400キロカロリー~2000キロカロリーくらいと言われています。
一日に必要なエネルギー量から、5つの料理グループ(主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物)ごとに、一日に「どれだけ」食べたらよいかの量「つ(SV)」の数が決まります。活動量の少ない成人女性の場合は、1400~2000kcal、男性は2200±200kcal程度が目安です。
一日に必要なエネルギー量と摂取の目安:農林水産省 (maff.go.jp)
個人差は当然ありますが、大体、自分が美味しく食べられる量というのは自分で分かっているものです。
しかし、つい目の前に食べ物があるだけで、手に取ってしまっていませんか?
「勿体ない」や「付き合いでの会食」「ながら食べ」といった、つい食べてしまうことはよくあることです。
自分が必要としている量は、満腹感として分かるものです。
ところが、暴飲暴食が習慣化していると、自分が必要な量をオーバーしてしまっても食べ続けるようになってしまいます。
食欲をコントロールするには、まず自分がどれくらい食べるかを事前に知っておいて、それ以上は食べないことが大切です。
残っても、勿体ないと言って食べないことが暴飲暴食を抑える第一歩ではないでしょうか。
食べるためだけに食事してないか?
毎回の食事を十分に楽しんでいますか?
単に、食事の時間だから、食欲を満たすためだけに食事をしていませんか?
食事が習慣化してしまい、食べ物を流し込んでいるだけで、真に食事を楽しみ、味わっていないのではないでしょうか。
暴飲暴食をしている人は特に、食事の楽しんでいるかどうか考えた方がいいと思います。
ストレスを溜めすぎてはないか?
暴飲暴食の原因として挙げられることに、ストレスのはけ口にしているという人も多いと思います。
仕事終わりや休日などは、つい食べ過ぎてしまうという経験は誰にでもあるはずです。
それが偶になら、それほど体に対する負荷も少ないかもしれませんが、毎日のストレスのはけ口として食事をとっている人は暴飲暴食になりがちです。
体調を崩していないか?
ストレス以外にも、体調不良のために暴飲暴食に走る人もいます。
特に女性の場合など、ホルモンバランスの乱れから暴飲暴食をする人がいます。
生理前には、エストロゲンの分泌が少なくなりイライラしたり、プロゲステロンが増加する食べすぎたりするのはそのためです。
自分の体調の変化が食事にも表れることを意識した方がいいかもしれません。
暴飲暴食の結果、起こる事
ダイエットをしなくてはいけなくなる
毎日同じ量を食べている人と、たまに暴飲暴食をしている人ではどちらが太るでしょうか?
答えは明白で、暴飲暴食をしている人の方が太りやすいというデータがあります。
それは血糖値が急激に上がり、それにより、様々な疾患を引き起こすからです。
暴飲暴食が常態化すると、ダイエットを考えなくてはいけないくらい太る可能性が高くなります。
しかし、長年かけて太った体はそう簡単に痩せません。
若い頃は太りづらい体質だとしても、長年そういう生活が続けば太るリスクは年々上がっていきます。
歳を重ねるごとに代謝が落ちていき、太りやすくなるからです。
若い頃は太らないからと油断しない方がいいでしょう。
長い目で見て健康を害し、病院に行く
暴飲暴食で気を付けなくてはいけないのは一番のことは健康です。
暴飲暴食をする人は、そうでない人に比べて健康被害が大きいというデータもあります。
過度な暴飲暴食は内臓にも負担を与え、胃もたれや胃痛を引き起こすことになります。
それが続けば最悪の場合、胃潰瘍や胃がんに発展するなんてこともあり得るでしょう。
食べ過ぎによってダメージを受けるのは胃だけではなく、食道も同じものです。
年齢が上がれば、逆流性食道炎となってしまい、食道がんの原因となる可能性もあります。
また、肝脂肪になると糖尿病や糖尿病の合併症も気を付けなくてはいけません。
他にも、食べ過ぎによる精神的ダメージもあります。
過食症や拒食症、食べることが我慢できないことで鬱状態になることもあります。
また、食べ物による健康被害もあります。
食品添加物や保存料、発がん性物質が入った加工肉などを長年食べ続けることで健康を害するリスクが上がります。
※健康被害
必要以上にお金がかかる
エンゲル係数という言葉があります。これは、家計の消費支出に占める食費の割合のことですが、エンゲル係数の値が高いほど生活水準は低い傾向にあると言われています。
たくさん食べると言うことは、それだけ食費が掛かるというものです。
食べるだけでなく、調理に掛かるガスや電気、水道代、買い物などに行く交通費、その他、食事の量が増えれば出費も増えます。
また、暴飲暴食が長年続けばダイエットの為にお金が掛かったり、健康を害し、病院に行くのにもお金が掛かります。
暴飲暴食をすれば、その分、浪費が増えることを知っておきましょう。
時間を無駄に使う
暴飲暴食に掛かる時間を考えると様々な要因が挙げられます。
分かりやすく言えば、食材を用意する時間、料理する時間、食べる時間、片付けをする時間です。
それらが毎食掛かると思うと馬鹿にできないのではないでしょうか?
しかも暴飲暴食をする人はさらにその時間がおおくなっているのです。
精神を病む原因になる
暴飲暴食をする理由にストレス要因があると書きましたが、暴飲暴食自体がストレスの原因になることもあります。
女性なら特に思い当たることが多いと思いますが、食べ過ぎた次の日の後悔は、本当に気分が落ち込むのではないでしょうか?
特にダイエットをしている時などについ歯止めが効かなくなってしまうなどよくあることです。
そういうことが頻発して来ると、自分の意思の弱さを嘆いたり、人格まで否定してしまう人がいます。
それが余計に暴飲暴食を引き起こしてしまうこともあります。
ですので、過度な食事をして、激しく落ち込むことがあるとしたら、それ以上負のループにハマらないように気を付けるべきです。
意欲を失う原因になる
よく昔から、腹八分目が一番いいと言います。
健康のための言葉ですが、意欲に関しても腹八分目がいいのではないでしょうか。
というのが、人間、お腹が膨らむと動くのが億劫になります。
更に、そのまま寝てしまうと、深い睡眠が得られずに翌日にも引きずることがあります。
睡眠不足は意欲の低下に繋がります。
暴飲暴食をする時は、翌日に響かない時を見計らってにすべきでしょう。
暴飲暴食のやめ方
ストレスを抱えていることを知る
なぜ暴飲暴食をするのでしょうか?
語弊なく言うなら、食べたくて食べているのではなく、ストレスのはけ口として食べ物を口に入れている状態ではないでしょうか。
ですので、暴飲暴食をしている人は、自分がストレス状態であることを知るべきだと思います。
ストレス原因を排除する
ストレス状態にあることを認識したなら、次はストレス要因を排除するようにしましょう。
それが無理なら、何とか軽減できるように努力すべきです。
その上で食べることでストレス発散をしないように心掛けなくてはなりません。
出ないと不健康のループに入ってしまいます。
医師の手を借りる
暴飲暴食は精神的ストレスやホルモンバランスの崩れから来ていることもあります。
また過食症などの精神疾患にかかっている可能性もの有るので、あまりに食欲が抑えられないようでしたら、医師の診断を受けることをオススメします。
また、暴飲暴食による体へのダメージも考えられるので、そちらの方も見てもらった方がいいでしょう。
減らすことを意識する
食べることは楽しみなので、なかなかやめることができないのが現状でしょう。
しかし、そうは言っても、長い目で見れば明らかに不健康なことをしているので、暴飲暴食を止めたいはずです。
ですので、今どれだけ食べているのかを計り、それを確実に減らしていくだけでずいぶんと結果が変わってきます。
食べる量を極端に減らすのではなく、徐々に長い年月をかけて変化させることで健康になっていきます。
食べる量を変えられないのなら、食べる物をカロリーの低いものに変えていくのはどうでしょうか?
また、食べる時間帯も変化を付ければ、食べる量が減らせるかもしれません。
付加価値を付ける
食事に付加価値とは、食の体験を増やしていくことです。
誰と食事をしたのか、どこで食べたのか、どういう理由で食べたいと思ったのか、などを工夫することで食事が楽しみに変わっていきます。
ただ、単調に食べ物を体内に通過させているだけでは人生がつまらないモノになります。
ですので、食事に別の楽しみという付加価値を考えれば人生が豊かになり、食べ物に対する考え方も変わってくるはずです。
運動を取り入れる
暴飲暴食を気にする人は、少しでもいいので、運動を取り入れるのはどうでしょうか?
運動で痩せなくてもいいので、運動を取り入れるだけで意識が変わっていくはずです。
運動にはストレス解消効果や不安の解消、幸福ホルモンであるセロトニンを出させる効果があります。
それだけで、ストレスによる過食が収まるかもしれません。
運動をすることで痩せる行動をしていることになり、認知的不協和となって、食事を控えようとする意識に変わっていきます。
散歩でもいいので、運動を習慣化させましょう。
最後に
暴飲暴食をすることは、現代人に生まれたからこそできる身近な贅沢ではないでしょうか。しかし、それが度を越すと、自分の体にダメージとなって返ってきます。そして、それが長年続けば、肉体に大きなダメージを与えかねません。暴飲暴食は心のシグナルかもしれません。大きなストレスを抱えずに自分の体と相談しながら、何時までも食事を楽しめるように健康に気を付けたいものです。